HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス」のことです。HIVは体の免疫力(病原体をやっつける抵抗力)を壊していきます。HIVを完全に排除する薬はなく、 感染したらやがてAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症して死んでしまうと言われていました。しかし研究も進み、
現在ではHIVを抑制する薬や免疫力を高める薬などを服用して、普通の人と同じように生活し、少しずつですが以前より長く生き続けることが可能になっています。
HIVの主な感染経路は、[1]性行為、[2]血液、[3]母子感染です。現在、日本におけるほとんどの感染は性行為によるものです。予防のためにコンドーム使用は不可欠です。注射器の共用も感染を拡げます。妊娠して心配ならHIV検査を受け、陽性の場合は赤ちゃんに感染しないよう対処する方法を医師と相談しましょう。
これらの感染経路以外では、普通の生活で感染することはありません。また、輸血用の血液や血液製剤はウイルスを除く処理をしているので心配ありません。感染者は自分の健康を維持するだけでも大変なのに、社会からの差別や偏見とも闘わなければなりません。もし感染している人がいても避けたり差別することなく自然に接してください。
HIVに感染しても、特に自覚症状はありません。もし感染の不安があるなら、怖がらずに検査を受けましょう。HIVの抗体検査は全国の保健所で、無料、匿名で受けることができます。検査そのものは血液を採り、1〜2週間後に結果をもらうという簡単なものですが、言葉の問題がある人は、説明や告知において通訳が必要になることがあるかもしれません。また、万が一感染したことが分かった場合、さまざまな医療的・経済的・社会的サービスを利用することもできますので、まず支援団体や相談機関に連絡しましょう。医療のことで相談したいときは、AMDA国際医療センター東京もしくは関西に相談してください。受付時間は、朝9時〜夕方5時までです。通訳者がいるため日本語が話せなくても相談できます。
[センター東京]:03-5285-8088
対応言語:英語、タイ語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、フィリピン語、ペルシャ語
[センター関西]:06-4395-0555
対応言語:英語、スペイン語、ポルトガル語、中国語
その他の言語は、近くの外国人相談窓口で相談しましょう。
*NGOベトナムin Kobe:078-736-2987
言語:ベトナム語、日本語
時間:毎日9〜15時(祝日を除く)